BOOK-OFF

文字サイズ変更 小さいサイズ 大きいサイズ

人には本がいる。BOOKS TO THE PEOPLE 2012-2013 プロジェクト

BOOKOFF l BOOKS TO THE PEOPLEプロジェクト

2012-2013 プロジェクト 活動報告 ~移動図書館活動のボランティア参加~

移動図書館活動は、冬も休まず運行します!

ブックオフチェーン(加盟企業含む)従業員による移動図書館活動へのボランティア参加は、11月7日のスタート以来、1ヶ月に2回のペースで継続中です。5回目にあたる12月20日~21日の活動について、ブックオフオンラインの菊谷より報告いたします。

いよいよ季節は12月も後半。運行エリアの宮城県山元町から届いた事前情報では「雪が降り始めました」とのこと。一段と寒さが厳しくなる時期、仮設住宅にお住まいの方々は、どのくらい移動図書館までお越しいただけるのでしょうか?

参加メンバー

今回参加した従業員は6名です。ブックオフ直営店舗、加盟企業の店舗、ブックオフオンライン、ブックオフ本部など、各自の所属は実にバリエーションに富んだメンバー。クリスマスが近いこともあり、用意してあったサンタさんの帽子をかぶって、いざ運行へ出発です!

12月20日(木)は午前中2ヶ所、午後2ヶ所の計4ヶ所の仮設住宅を訪問しました。
気温は非常に低く、冷たい風が吹いていましたが、雪や雨は降らず晴天に恵まれました。

活動風景

事前にチラシなどでお知らせしていた時間に移動図書館車が到着後、メンバー全員で机やイスの設置、テントの設営をおこないます。
この日は風が強かったこともあり、テントの周りに幕を張って風よけにしました。

活動風景

活動風景

6名の参加メンバーは、移動図書館車内の案内係や、読みたい本のヒヤリング、貸し出しの受付、お茶出し、次回運行予定のチラシ配布などいくつかの担当に分かれて、お越しになる方々の対応をお手伝いさせていただきました。

交流風景

交流風景

メンバーの1人がお子さんのためにアンパンマンのイラストを描いたところ、すごく喜んでくれました!
本を借りていただくことだけが目的ではなく、仮設住宅にお住まいの方々との交流を何よりも大事にするのが、この活動の基本です。
寒い中、1ヶ所で10名以上の方々にお越しいただけました。

交流風景

この日訪問した仮設住宅の集会所では、たまたま「折り紙教室」や「編み物教室」がおこなわれており、折り紙や編み物の本を借りていかれる方が多くいらっしゃいました。住民の方々の交流促進のために、このような教室が定期的にひらかれているようです。

折り紙教室

折り紙作品

折り紙の本をお借りになった方より、急遽、折り紙教室にお招きいただきました。これには我々もビックリです。部外者の乱入(?)にもかかわらず、本当に丁寧に折り方を教えていただき、できあがった作品が右の写真です。
これは何だかわかりますか?とってもかわいい「楊枝入れ」です。折り紙でできているなんて、信じられませんよね!

仮設住宅では、「普段どおり」の暮らしや遊び、楽しみはまだまだ難しい状況です。
そんな中、お住まいの方同士が今できる限りのことを最大限楽しんでいらっしゃる光景に我々の方が逆に勇気をもらった気がしました。

今回、お越しいただいた利用者さまのほとんどが高齢者の方々でした。震災発生から1年9ヶ月が経過し、仮設住宅を出ていかれる方と、いまだ残られている方が明確に分かれ始めているようです。

温かいコーヒー


仮設住宅での暮らしが長くなっている高齢者の皆さまへ、何が提供できるだろう?と深く考えさせられた各メンバー。会話のひとつひとつに、熱がこもります。


「温かいコーヒーはいかがですか?」
もはや移動図書館の定番メニューになったドリップコーヒーは、今回も多くの方に喜んでいただけました。

この日は、編み物や折り紙の本に加えて「健康モノ」の本が集中的に借りられていました。
ヒザや腰の痛みを覚える方も多いようで、ヒザ痛や腰痛関係の本を多く求めれたという印象です。
現地の状況をよく表した傾向といえるかもしれません。

移動図書館

今回の運行では、お住まいの方々との会話が弾み、中にはご自分の部屋の中を見せてくださった方もいらっしゃいました。「移動図書館が来るのを毎回楽しみにしています」というお言葉も、多くの方からいただきました。この雰囲気、この関係を今後も大事にしていきたいと思います。

12月21日(金)は、シャンティさんの倉庫で、本の仕分け作業をお手伝いしました。
企業さまからシャンティさんに寄贈いただいた本を、ジャンルや作者別に選別し、棚におさめていきます。
この作業は毎回、ブックオフ店舗のノウハウを発揮して、お力になれていると感じています!

本整理


ダンボール20箱ほどの本の仕分けが必要でしたが、2時間ほどで完了させることができました。この本たちは、移動図書館の予備在庫として、この倉庫で出番を待つことになります。


予備在庫

冬に突入して寒さも厳しい中、今回の運行には不安もありましたが、結果的に多くの方にご利用いただき、仮設住宅にお住まいの方々に多少なりとも楽しみをお届けできたかと思います。

昨今、被災地の様子を伝える報道やニュースは少なくなってきていますが、現地の状況を目の当たりにし、復興までにかかる時間の長さをあらためて痛感させられました。震災のことを風化させず、支援の輪を拡大していけるよう、今後もブックオフチェーン全体で移動図書館活動のお手伝いを続けてまいります。

前の記事へ
次の記事へ
pagetop